2011年3月19日土曜日

セーラー ブライヤースタンダード

セーラーの銘木スタンダードシリーズ”ブライヤー”です。


 

世界の万年筆祭にて先行販売されたもので、セーラーブースのショーケースに2本並んでいました。個体によって意外と木目や色合いが違いますので、在庫を出してもらって選択すると良いでしょうね。この写真は実物と比べてちょっと暗いように思います。


形は従来の銘木スタンダードシリーズですが、さすがに緻密なブライヤー。手元にある銘木スタンダードと比べて硬いような気がします。


表面は無塗装のマット仕上げです。木目が軸方向と直交しています。


色々な角度から。


クリップの裏側です。バーズアイと言うのでしたっけ?ブライヤーはツツジ科の植物ヒースの植物の根粒を切り出したもので、木材でいう木目のようなものがあります。


こちらは胴軸側。表情がぜんぜん違いますね。


キャップトップ。


お尻。


クリップ。


手元の銘木スタンダードシリーズを並べてみました。左からブライヤー、鉄刀木、椴松、富士檜。


妙に艶々しているのは私の研磨とつやふきんによるものです。


木材によってこんなにも表情が違います。左の二つは筒状に加工するには組織が粗な部分が多いため、圧密加工されています。


ブライヤーの感想を申しますと、総合的にレベルが高いです。まず組織が密で表面の凹凸がありません。色合いも明るい茶色で従来の銘木スタンダードシリーズと重ならない点が良い。シャツの胸ポケットへ挿すのにちょうどよい長さも普段使いに便利です。また、個人的にシルバートリムでフラットトップの万年筆しか買ってはいけない誓いを立てているのでプロフィット30th入手は見送る方向でと考えていたのですが、そんな所にこれが現れては買わざるを得ません。



世界の万年筆祭以降の販売についてはわかりませんが、先行販売ということは今後も継続して供給されるものだと思われます。ブライヤースタンダード、お勧めです。
追記


2011年6月20日現在のブライヤースタンダードです。だいぶ黒くなってきましたね(写真の具合も多分にあるのですが…)。2ヶ月が経過しても定番品になる気配は一切無く、もしかして幻のモデルになってしまうのでしょうか。ブライヤーは硬くて大変だから作業員が嫌がるなんて噂も聞かれて?
某ショップ店員さん曰くブライヤースタンダード略してブラタンらしいのでこれからそう呼ぶことにします。

2011年3月4日金曜日

カトウセイサクショ2000マーブルブラウン

カトウセイサクショ850が2000相当になって帰ってきました。


事の顛末を書くと、新横浜の某書店で2000(金ペン)を購入したと思っていたら半年後になって実は850(鉄ペン)だった事が判明。加藤さんがお亡くなりになったため在庫が存在せず、まるごと新品交換するわけにはいかない。なんとか首軸だけ修理用部品から持ってきて2000相当となって帰ってきました。

軸の素材はセルロイド。いわゆる食物繊維ですね。



ペン先のメーカーはどこでしょうか?鉄ペンはシュミットですが、こちらは国産メーカーのようです。「SUPERIOR 14K LIFETIME GRATIFY JAPAN」の刻印があります。どうも2000と850ではペン先ペン芯だけでなく首軸も違うようで、850にあったペン芯の空気穴と対応する溝(無印丸軸万年筆やDiamond530などに見られます)がこちらには見られません。ペン芯もちょっと見た事が無い形です。古い物にはこういった形状が多かったという噂は聞きますが…


よーく拡大してみると…ペンポイントがズレていました。実際に筆記してみると段差がひっかかって紙を削るようです。今から送り返して関西へ送って修理部品を探して戻ってきて…という手間を考えると面倒臭くなってしまい、「ペンクリで直して貰うからもういい」とここでストップ。後に2度のサンライズ貿易のペンクリニックを経て書けるようになりました。

パイロット 組み立て万年筆

パイロットの組み立て万年筆です。


3/3の世界の万年筆展で行われた万年筆組み立て教室に参加しました。低価格ながら万年筆の基本をしっかり押さえています。


さっそくペン先を金ペンに交換…ドナーはJustMyShopで投げ売りされていたランスロット5です。

ロングプロダクツ 桃花のほころび

ロングプロダクツの桃花のほころびです。


桃の花をイメージしたアセテート削りだしの万年筆です。


本来ペン先は金メッキのステンレスなのですが、クリップとミスマッチなので同じシュミットのメッキ無しペン先と取り替えました。ドナーは無印丸軸万年筆です。セーラーの14k中型ニブやパイロットの5号ニブも挿さらないこともないようです。


アップで見るとこんな感じです。本体カラーはもっとピンクピンクしていて、ペンハウスの写真の方が本物に近いと思います。ところで、読みは「とうか」で良いんでしょうか、桃花台って地名もありますし。