2011年8月22日月曜日

セーラー コレクションケース

趣味文に載っていたアレ(1です。


帰省する途中に日本橋タカシマヤへ寄ったところ、ちょうどこのコレクションケースがお店に到着したところでした。その場は手持ちが無かったので取り置きを頼み、帰省から戻る最中に受け取ってきました。


右下に旧トレードマークとsailorの刻印がなされています。革はわりと良いところの端材を使ったらしく、品質のわりにお値段が控えめらしいです。ペリカンの10本挿しが倍の値段であることを考えると比較的割安でしょうか。



バンドはゴムの入った布でできており、広くしっかりと圧さえてくれるためペンが動きません。趣味文には島桑サイズまで入る(1と書いてありますが、売り場で確かめたところかなりギリギリのところです。M1000だったら余裕でした。



10本入れてみました。写真にあるこれらのペンは胴軸側がバンドより細いため、逆向きに挿すとペンを固定してくれません。バンドが働き始めるのはM800程度の太さからのようです。両端はファスナーと干渉して傷が付かないか少し心配です。


上が外側、下が内側の革です。外側は45°方向に筋が入った模様でテカテカしており、内側は一様でマットです。


1.枻出版社 : 趣味文, Vol. 20, 23 (2011).

2011年8月20日土曜日

セーラー 世界の銘木シリーズ 木軸ブライヤー

世界の銘木シリーズ、ブライヤーです。


ちょっと前まで定番品にあった木軸鉄刀木・木軸黒檀と同じタイプのものです。鉄刀木・黒檀はすでに廃盤となっており、現在は銘木スタンダードシリーズに移行しています。かつてはブライヤーの他にキングウッド、パラキンウッド、花梨、ココボロ、黒柿、積層材といった多様な材を用いたものがあったようです。ブライヤーだけでもクロ・アカ・コゲチャ・チャで4種類だったかな?


キャップは勘合式でしっかりしており、尻軸に挿しても安定しています。軸はクリア塗装されており、インク汚れも拭けば落ちるようになっています。現行の銘木スタンダードシリーズは無塗装仕上げなので趣もだいぶ変わります。



天冠が軸と同じ素材であるところも旧型の特徴のようです。新しいものは金属ですっぽり覆った形になっています。この万年筆は天冠部分に接着剤の経年変化による変色が見られます。



キャップの固定には金属の部品を使っていて、キャップ内部にあるプラスチックリングの伸び縮みで固定する現行品に多いタイプよりもカッチリしているように思います。部品点数が多く、製造にも手間がかかっていたのだとか。


ペン先は最近あまり見掛けない爪形ニブ。^字の象眼がついています。ペン先はこのタイプの中でも旧型の18k、JISマーク入りで字巾表記は4(中字)。後のものは21kだったり750(750‰=18k)の刻印があったり字巾がローマ字表記になっているようです。もっと前は23kのものもあったのだとか。


ペンポイントはスパっと面が出ています。特に調整などしておらず、販売当初のままでコレです。一般的に世界の銘木シリーズはガチニブという噂ですが、時代によるものか、これはわりと柔らかいように思います。


極黒のカートリッジを挿しています。ペンポイントの研磨具合からもわかるように、筆記角度が一致したときのぬらぬら具合は目を見張るものがあります。ずっとらくがきしていたくなるような書き味です。

セーラー プロギアスリム透明

セーラーのプロフェッショナルギアスリム・透明軸です。


 日本橋タカシマヤ5F万年筆売り場での購入です。普通は売っていない金色コンバーターが付属していました。


暑い夏を透明軸で乗り切るとかなんとか理由を付けて押し切りました。インク工房で作ってもらったインクの観賞用万年筆です。


インク工房“緋袴”を入れています。