2011年2月6日日曜日

セーラー プロフィットシータ

セーラーの波動万年筆プロフィットシータの14k版です。


出身中学校近くの文具屋に5本ばかし残っていました。他にプロフィットスタンダードサイズや21k版もありましたが、手元に無い大型14kが気になったためこれを選択。


セーラーの85周年記念万年筆「シータ」の廉価版という位置づけのようです。天冠にはΘの文字が。材質はシリコーンでしょうか?年月を経て少し曇ったのでしょうか。


名前の「シータ」は基本的な脳波のひとつ「シータ波」をイメージして名付けられたそうで、ボディも同じく波をイメージしたデザインがなされています。いわゆる疑似科学が幅を利かせる分野なので詳細はよくわからないのですが、どうも眠りにつく直前に出てくる脳波らしいです。セーラーの上層部が変な宗教にはまったのか?なんて勘ぐりも。どうやらそういう時代だったようです。


見た目は概ねプロフィット21と変わりませんね。


ペン先は旧型の碇マークがΘになっているもの。THETA CLUBの文字があります。MICA処理という波動を転写するとかなんとかよくわからない処理が施されているらしいのですが、おそらく水にありがとうと話しかけるとクラスターが細かくなるというような類でしょう。


現行のプロフィット21と同じサイズの大型ニブですが14kです。定価は23000円(値札にて確認)でしたが割引していただきました。


ペン芯は現行と変わらないように見えます。また、首軸はインクに侵されて腐食すると噂の金属リング付き。古典BBは使わないように気をつけます。

書いてみての印象はというと、普通の万年筆でした。ペン先が14kだからか現行の21金プロフィットと比べてしなりの無い硬いニブです。サイズに関してはほぼ同じなので取り回しもだいたい一緒。わりと書きやすい個体だったので普段使いにしていこうと思っています。

セーラー 椴松スタンダード分解

分解したくて分解したんじゃないんですけどね…


ある日椴松スタンダードを磨いていると、キャップリングが…回った。どうも松材のキャップにキャップリングをねじ込んで接着されていたようですが、何らかの拍子に接着が剥がれてねじが回るようになった様子。キャップリングを外すと中から三つの部品が出てきました。


これがキャップリング。ねじ部分が全部キャップ内部に収まるようです。


キャップを締めるための部品。この部品が内部では下のように収まる。この部品のおかげで勘合機構が働きます。


材質はポリプロピレンかな?首軸の黒いプラスチック部分は首周りが少し大きくなっており、白いプラスチックが伸びて段差を乗り越え引っかかるというもの。


全てを取り去ったキャップの内側。クリップを固定する金具が見えます。


旋盤で中ぐりしたのだろうか、ねじが切ってあります。


キャップ内部はこうなってます。左から胴軸、キャップリング、勘合部品、インナーキャップ、バネ。インナーキャップはバネによって首軸へ押しつけられることで気密を保ちます。


実は胴軸側の金属部品も外れたのだけど写真を撮る前に接着してしまった。こちらは金属と木材にねじ切りは無く、少しの段差を接着しているだけでした。

良いモノ一生モノ出会い展2

行ってきました。


上がStylo Artの柿の木ペンレスト、下が笑暮屋のエボナイトペンレスト。


黒柿のなりそこないらしいです。
サイトの写真を見ても質感まではわかりませんから、実際に手に取る事が出来る機会は大事ですね。もし買うならタウトのチューリップウッドが良いかな。