セーラーの銘木スタンダードシリーズ”ブライヤー”です。
世界の万年筆祭にて先行販売されたもので、セーラーブースのショーケースに2本並んでいました。個体によって意外と木目や色合いが違いますので、在庫を出してもらって選択すると良いでしょうね。この写真は実物と比べてちょっと暗いように思います。
形は従来の銘木スタンダードシリーズですが、さすがに緻密なブライヤー。手元にある銘木スタンダードと比べて硬いような気がします。
表面は無塗装のマット仕上げです。木目が軸方向と直交しています。
色々な角度から。
クリップの裏側です。バーズアイと言うのでしたっけ?ブライヤーはツツジ科の植物ヒースの植物の根粒を切り出したもので、木材でいう木目のようなものがあります。
こちらは胴軸側。表情がぜんぜん違いますね。
キャップトップ。
お尻。
クリップ。
手元の銘木スタンダードシリーズを並べてみました。左からブライヤー、鉄刀木、椴松、富士檜。
妙に艶々しているのは私の研磨とつやふきんによるものです。
木材によってこんなにも表情が違います。左の二つは筒状に加工するには組織が粗な部分が多いため、圧密加工されています。
ブライヤーの感想を申しますと、総合的にレベルが高いです。まず組織が密で表面の凹凸がありません。色合いも明るい茶色で従来の銘木スタンダードシリーズと重ならない点が良い。シャツの胸ポケットへ挿すのにちょうどよい長さも普段使いに便利です。また、個人的にシルバートリムでフラットトップの万年筆しか買ってはいけない誓いを立てているのでプロフィット30th入手は見送る方向でと考えていたのですが、そんな所にこれが現れては買わざるを得ません。
世界の万年筆祭以降の販売についてはわかりませんが、先行販売ということは今後も継続して供給されるものだと思われます。ブライヤースタンダード、お勧めです。
追記
2011年6月20日現在のブライヤースタンダードです。だいぶ黒くなってきましたね(写真の具合も多分にあるのですが…)。2ヶ月が経過しても定番品になる気配は一切無く、もしかして幻のモデルになってしまうのでしょうか。ブライヤーは硬くて大変だから作業員が嫌がるなんて噂も聞かれて?
某ショップ店員さん曰くブライヤースタンダード略してブラタンらしいのでこれからそう呼ぶことにします。
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