本物の空薬莢を再利用したボールペンです。
日本橋丸善の地下で購入したものです。10本仕入れたうちの最後の1本だったのだとか。
弾頭はどこかへ飛んで行ってしまいましたので、フィッシャー側で黄銅削り出しによって作り直したものです。空薬莢は加熱による変色が見られますが、弾頭は変色が見られません。素材は黄銅(真鍮:銅と亜鉛の合金)が用いられています。通常、薬莢用には銅と亜鉛が7:3の七三黄銅が用いられるようです。大量に製造・消費されるものですから加工性を重視しているのでしょうか?絞り加工に適するからかもしれません。
LAPUA MAG。つまりラプアマグナムというもので、マグナムとはすなわち通常よりも火薬を増やすことで銃弾の威力を増したり、長距離射撃を可能にするものです。.338(インチ)口径のこの実包は主にハンティングに用いられるようです。
弾頭はこのように裏返して差し込むようになっています。中央のOリングで薬莢へゆるく固定され、普通に使っていて抜けることはありません。フィッシャーといえば宇宙でも書けるスペースペンです。このボールペンもスペースペンのリフィルが入っていました。機能ばかり重視して書き味は悪いのではないかと思っていたのですが、実際に書いてみると真鍮の自重だけで筆記できるため紙に押しつける必要がありません。書き味は意外と良いものでした。
書き味よりも材料の話の方が多いのはいつもの事です。
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