2011年10月30日日曜日

文具の蔵Rihei 富士ひのき万年筆その2

文具の蔵Rihei限定、富士ひのき万年筆のその後です。(その1

諸事情により修理に出していたのですが、新品交換という形で戻ってきました。桐箱や黄色いメガネ拭き、能書きなども付属です。

富士ひのきの特徴は、火山灰地質の痩せた土地で育ったことによる年輪の目の詰まりからくる高強度らしいです。材は白く、芯に近い部分は赤くなります。他の銘木スタンダードシリーズはどれも色の濃いものばかりですので、この色白は目を引きます。

コンスタントに手に入る銘木スタンダードシリーズは基本的に字巾はFだけなのですが、この富士ひのき万年筆はMもラインナップに入っています。他には北海道のとど松にMがあったという噂を聞きます。ブライヤースタンダードはMFのみで、こちらも通常にはない字巾です。 

銘木スタンダードシリーズは現在5本所有しています。最後は黒檀スタンダードなのですが、事前にお店に連絡して取り置きしてもらっていた黒檀スタンダードに不具合が発見されたため、現在発注中です。全種類揃うまであと少し…!

手元にある木軸です。一番下は三菱故郷の木持ち茨城の八溝杉、7本目は世界の銘木シリーズの旧製品ブライヤー、一番上は桑の木の軸です。順調に増加中…






さて、文具の蔵Riheiといえば静岡県、静岡県といえばお茶、お茶と言えばCHA88ということでCHA88へのリンクを貼っておきます。私は富士見かぐやさんのファンです。

M205デモンストレーターのペン先改造

ペン先ユニットを分解・改造し、他社製ペン先を装着しました。

上がセーラー14k中型、下がパイロット5号です。M205用のペン先ユニットを分解して他社製ペン先を装着しています。

セーラーの方がカーブがゆるやかで、差し込むのに手間取りました。どちらも多少の段差ズレがあるのですが、それなりに文字が書けています。ぼた落ちやフローの異常は今のところ発生していません。

M205デモンストレーターを洗浄する際の豆知識です。水を吸引した状態で超音波洗浄機にかけますと、首軸内に回った普通では落ちないインクも流れて出てきます。

LAMY サファリローラーボールのジェットストリーム化

LAMYのサファリローラーボールのリフィルをジェットストリームにする際の豆知識。

サファリのローラーボールはローラーボールの標準的な規格と比べて後ろにでっぱりがあり、普通の他社リフィルだと長さが足らずに使えません。ここに一工夫してジェットストリームのリフィルを入れます。

 用意するのはノック式のジェットストリームに採用されているSXR-7やSXR-5だけです。加工や追加部品は一切ありません。

秘密はここ。リフィルのチップを保護しているチューブを尻軸に入れ、さらにリフィルを入れます。こうすることで足りなかったリフィルの長さを補い、ローラーボールの標準的な規格でも入るようになります。手前の実験ではオートやペリカン、三菱のローラーボールリフィルも入るようになりました。

セーラーのコンバーターに金メッキ

スパッタリングを用いてセーラーのコンバーターに金の皮膜を形成しました。

ニッケルクロムメッキの上にそのまま金をスパッタリングしています。

セーラー純正金色コンバーターよりも金色してるように見えます。


2011年10月14日金曜日

ペリカン R215ブルーラッカー

ペリカンR215ブルーラッカーのローラーボール。

ペリカンの代名詞"スーベレーン"シリーズの廉価版である"トラディショナル"シリーズの高級版、そのローラーボールです。

 アメ横で購入しました。当初はM405のローラーボールを買うつもりでしたが、青縞の軸ではちょっと派手かなという思いがあったのと店頭に在庫が無かったことからこちらを選びました。話によると廃盤品だとか。

M200番台との違いは軸の素材にあります。あちらはプラスチック軸ですが、こちらは黄銅にラッカー塗装されており、青は軸と平行に、黒は軸と直交するように銀色の縞模様が入っています。 この縞模様はパラジウムメッキという話もありますがいまいち定かではありません。

トラディショナルシリーズらしく天冠がプラスチック製です。

ローラーボールなのでステンレスのニブではなくボールです。

ローラーボールなので、リフィル形状に互換性があれば他社リフィルも入ります。オートのF-300(筆ペンリフィル)を入れて見ました。手元ではオート用の300系リフィル(筆ペン、油性BP、低粘度油性BPなど)、三菱UBR-300などが入りました。各社ゲルインクボールペンのリフィルはこの規格と近いサイズのため入りそうでしたが、部分部分の径や長さが微妙に異なり入らないケースがあります。ネット上ではリフィルを削って適合させている人も見られます。

ローラーボールでも筆ペンが使えます。キャップ式なので乾燥にも強いでしょう。

2011年10月13日木曜日

セーラー プロフェッショナルギア(初期型)

初期型のプロフェッショナルギアです。

地元の文具屋で発見しました。これまで普通のプロギアだと思ってスルーしておりました。

一見すると普通のプロギアのようですが、細部が異なります。

旧型プロギアの特徴その1.キャップリングにPROFESSIONALGEARの文字が刻印されている。
旧型プロギアの特徴その2.ペン先にPGマークが刻印されている。ただし、PGマーク入りにも種類があり、現行ニブの碇マークがPGマークになっただけのものと周囲の飾り刻印まで違い‰の表記が無いものがあります。これは飾り刻印が途中でくねくねに変わりハート穴の少し先までしかない初期タイプで、碇の大きい旧型と現行の中間のような印象です。他にも知らない種類があるかもしれません。



セーラー ブルーブラック万年筆

日本橋高島屋限定のプロギアスリム限定色「ブルーブラック」です。

透明青にイオンプレーティングの黒でブルーブラックとのこと。実物はもっと紫の入ったような青なのですが、このあたりはデジカメの苦手な 色でして、青っぽく写ってしまいました。公式ページでも同じ色になっています。

この万年筆の特徴として、全ての金属パーツに黒のイオンプレーティング塗装がなされていることです。黒IP塗装は過去に報画堂オリジナルのプロギアスリムクリアグレー/ガンメタがありますが、ブルーブラックはペン先まで黒IP塗装されている点が違います。ペン先まで黒IP塗装されている万年筆にはレグラスナイトブラックなどがあります。

IPとはイオンプレーティングの略で、乾式めっきの一種です。通常の湿式めっきは薬液に金属を浸けることで表面に皮膜を形成しますが、乾式めっきは液体の存在しない真空中でめっきを行います。原理はわりと単純なもので、めっき金属を蒸発させイオン化し、被めっき対象物に負の電荷をかけることで金属イオンを引きつけ皮膜を形成します。

 日本橋高島屋のセーラーコーナーでは、顔文字を彫ってくれます。名入れはしない主義なのですが、せっかくの記念品なので(ヽ´ω`)さんを彫ってもらいました。