正式な商品名がわからないため仮題です。ステンレスに蝕刻の施された18K-WGペン先の万年筆について。
現行製品で仕様が似ているのは銘木シリーズあたりでしょうか。勘合の仕組みが似ています。当時の定価は6000円だった様子。
ペン先は18Kのホワイトゴールドで抱きつきニブです。白金と名前が紛らわしいホワイトゴールドですが、実態は全くの別物です。白金は単体金属元素で、ホワイトゴールドは金と種々の金属の合金です。合金はその組成で色が変化します。例を挙げると、例えば銅(赤色)と亜鉛(銀白色)の合金である黄銅は銅が多いほど赤く、亜鉛が多いほど銀白色に近くなり、その中間では金色となります。ホワイトゴールドにはいくつかの種類があり、金750‰(18K)にニッケルや亜鉛、もしくはパラジウムを混ぜるものが多いと聞きます(ニッケル・亜鉛・パラジウムは銀白色の金属であり、その割合が多いと合金が銀白色気味になる)。
ステンレスの中身がだいぶさびていたので軽く磨いてあげる必要があるようです。また、セーラーのブルーブラックを入れたところ、インクの濃淡が出ず常に淡でしか書けない程度にフローが渋いです。ペンクリに持ち込んでみようかと思っています。
※2011/01/09追記
セーラーのペンクリニックで川口さんに診て頂きました。インクの掠れは経年劣化による部品の収縮が原因のようで、セーラー側に部品が無いため交換修理は不可能とのことでした。ペン先の調整でちゃんと文字を書けるようにして頂きました。モデル名を訪ねたところ、この万年筆は「タペストライト」というそうです(もしかしたらタペストライプかも?)。
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