世界の銘木シリーズ、鉄刀木です。
このタイプはブライヤーを、鉄刀木は銘木スタンダードを持っていたのですが、前者のような下手に貴重なモデルは気軽に持ち出すことができません。普段使い用に安い中古をと考えて購入しました。
数日前に某中古万年筆屋へ入荷してから目を付けていたものです。鉄刀木は2本の在庫がありましたが、どうもこちらは金具の色味が薄いように見て取れました。ペン先の金色は同じなのに、金具の色が違う。これは劣化なのか、それとも…? 勘合部分は金具と金具が接していますので、キャップを閉じる際にパチンと小気味好い音が鳴ります。
模様が彫ってあるのですが、どうも左に寄っているように見えます。また、ブライヤーに比べると模様の線が細いように感じます。軸は少し曇っていたのですが、磨き布で磨いて艶を取り戻しました。
天冠は丸い鉄刀木のチップが貼り付けてあります。最新版(といっても廃盤品ですが)はここに木材は無く、金属パーツだけで構成されています。コスト削減やら樹脂劣化防止やら言われますがいまいちよくわかりません。
横から見るとこのようになっています。金具の段差の具合がブライヤーと違うような? 鉄刀木の木目もわかります。
こうして見るとわかりますが、金具の金がだいぶ薄く見えます。むしろこれは銀色と言っても良いのかもしれません。 過去にはシルバートリムも存在したと言いますが、これがそうなのでしょうか。
21K中字となります。銘木シリーズのペン先には複数種類があり、21K→23K→18Kと変化したのだとか。18Kにも単に18Kと書いてあるものと18K750表記のあるものがあります。こちらは21Kということでかなり古いモデルであることがわかります。
ブライヤーはかなりスッパリと面の出たヌラヌラだったのですが、こちらは普通のペン先風です。字幅も現行の中字とだいたい一緒だと思います。というか、こっちが普通であのブライヤーがおかしい。
今日は新宿に出る用事があり、昼休みに購入しました。当初は普段使いできる銘木をと考えてのチョイスだったのですが、よく見てみたらわりと貴重なモデルみたいで普段使いにできないのかもしれません。とりあえず御影グレーを入れて使ってみています。
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